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温泉の効果
身体に対する温泉の効果については、以下のものが挙げられます。
温熱効果
温かい温泉に入ることによる効果のことです。
いちばん身近に感じられるものは、やはりその温かさによる心地よさが気分を
リラックスさせてくれます。
また、筋肉や関節の痛みをやわらげてくれることでしょう。
38℃以下のぬるいお湯では、副交感神経を刺激して、鎮静、鎮痛作用を促し、
42度以上の熱いお湯では、交感神経を刺激して、神経系、循環器系を活発に
させる効果があります。
浮力の効果
温泉の中に全身(肩まで)浸かると、体重は10分の1程度になります。
これは浮力によるもので、そのため身体を支えていた筋肉がゆるみ、関節への負担
も軽くなります。
筋肉や関節に障害があったり、神経麻痺やリウマチなど運動機能障害のある人も、
無理せず身体を動かすことができますのでリハビリテーションに効果を発揮します。
また、浮力によって身体は支えやすい状態ではありますが、水の粘性によって
摩擦抵抗は大きく、水中で運動することにより、安全に普段より大きな負荷
をかけたり、エネルギーを消費することも可能です。
水圧の効果
水中では全身に圧力(水圧)がかかり、それによりウエスト周りで3~5cm、
胸囲で1~2cm細くなるといわれています。
その結果、血管が圧迫されて血液がたくさん心臓に戻ったり、肺の横隔膜が圧迫
されて呼吸数が増えたりと、心臓の働きが活発になります。
心臓への負担が大きいともいえますが、逆に、このような現象を利用して心肺機能
の向上に効果を上げることもできるということです。
含有成分による効果
温泉のお湯には、さまざまな化学成分が溶け込んでいたり混ざっていたりします。
温泉水に含まれる化学成分は、入浴によって皮膚から体内に吸収されたり、
飲むことのできる温泉であれば、直接体内に摂りこむこともでき、
これにより薬理作用を得ることができます。
湯の温度が高いとき、湯の含有成分の濃度が高いとき、長い時間湯に浸かるとき、
などによって温泉の化学成分の皮膚からの吸収が高まります。
また、入浴後、湯から上がっても皮膚に付着した温泉の成分は少しづつ体内に
吸収されていきます。
変調効果
物理的因子による効果(温熱効果、浮力の効果、水圧の効果)と科学的因子
による効果(含有成分による効果)を繰り返して身体に与えることによって
及ぼされる"体の機能を正常化する作用"を変調効果といいます。
この変調効果を期待するには、数回の入浴ではえることができず、少なくとも
2~3週間という期間にわたっての温泉療養が必要になります。
転地効果
温泉の湯による直接的な効果ではありませんが、大自然の景観や気候環境の
豊かな温泉地へ行くことににより、都会の有害な気候環境から離れることが
できるとともに、新しい気候環境による刺激での療養効果のことを言います。
また、温泉地や温泉宿という日常生活から解き放たれた時間が、開放的で
心をリラックスさせます。
このような精神的な効果が体にも良い作用をもたらすというものです。
